コラム一覧

考えてきたことの足跡

「地理的救済」という言葉

「地理的救済」という言葉

自分が小学生だった時代、転校を機に大きな前向きの心の変化を実感し、それは以後、どうしてそうなったのかわからずじまいのまま、ずっと続きました。
そんなある日、寺山修司が永山則夫を論じる中で「地理的救済」という言葉を使っていることを知り、思わず、納得感と心の自由を見出だすことができました。

「国語」という教科との 付き合い方

「国語」という教科との
付き合い方

中学時代、国語という教科と格闘する中で気づいたことがありました。それは、国語は客観的な教科でなく、とても主観的なものだということでした。国語のテストは、出題者の思いや意図を読み解けば、試験での成功に繋がります。後日、この考え方は、多くの分野にも応用できることも知らされました。

唯名論と実在論

唯名論と実在論

物事の捉え方や整理の仕方についてどこから手をつければいいのか。その答えを求めて、中世のスコラ哲学の中で論じられた普遍論争と、ソシュールやウィトゲンシュタインの視点との対比を通じて、私たちの思考や言語の本質に迫ります。科学哲学や陰謀論にも触れてみました。

経済学部生の時代への立ち返り

法解釈学を身につけようとした経済学部生の戸惑い

法解釈学を身につけようとした
経済学部生の戸惑い

経済学部生が法律学を学んで弁護士になるための試験勉強を始めようとしたときの戸惑いが、実体験に基づいて語られています。当時の戸惑いは、法律学と経済学の視点の違いの理解にたどりついて、何とか克服できました。この「視点の違い」の本質について、一つの仮説が提示されています。

GHQの経済政策と制度学派経済学

GHQの経済政策と制度学派経済学

日米関係の歴史を深く掘り下げ、GHQの経済政策が日本に与えたプラスの影響を考察。占領下の「制度学派経済学」に基づく政策が、どのように日本の資本主義を形成したのかを明らかにします。歴史の教訓を理解することで、現在の経済政策のあり方にも新たな視点が得られるかもしれません。

「営利事業」の主体

「営利事業」の主体

「株式会社」とそれにたどりつくいろいろな「営利事業」の形態について比較考察がなされています。企業活動は、どうしてその最終形態として「株式会社」に行きついたのか、「株式会社」にも問題点が内在しているのではないかなど現代の経済活動における企業の多様な側面を知ることができます。

資本主義生誕の地

資本主義生誕の地

「資本主義」という言葉の使われ方には、使い手によって多様性があります。このコラムでは、資本主義の起源を「オイコス」の内側と外側で捉える視点の違いが、なぜ生じるのかを探ります。経済理論の基盤に触れながら、資本主義の本質に迫る内容をぜひご覧ください。

実務の行く末に対する不安

実務の行く末に対する不安

実務の行く末に対する不安

要件事実という考え方には確かに便利なところもある一方で、その過度な使用は明らかに弊害を引き起こしています。その理由について、それが「要件事実」の「概念法学」との親和性にあること、そうした親和性から「要件事実」の限界を見てとることができることが論じられています。

「要件事実万能論」と「混合契約」

「要件事実万能論」と「混合契約」

生きた「契約」の中には、複雑な構成をもっているものが多数あります。「要件事実万能論」は、生きた「契約」を説明するために「混合契約」という説明概念を編み出しました。この「混合契約=単独の典型契約の組み合わせ」という説明概念がうまく機能するものなのかが、ここでは論じられています。

「フランチャイズ契約」の 「要件事実」による説明

「フランチャイズ契約」の
「要件事実」による説明

フランチャイズ契約を「要件事実万能論」に基づいて分析することの限界について考察しています。特に、「混合契約」という手法が、フランチャイズ契約の本質すなわち「フランチャイズ・パッケージ」を見失わせてしまう結果をもたらしていることを指摘し、具体的な問題点を呈示します。

変化を直視できない要件事実

変化を直視できない要件事実

「潜勢態」というアリストテレスの概念を通じて、物事の本質や変化のプロセスを深く考察しています。特に、司法における考察の対象の「静的な理解」、変化するという発想の欠如がどのように問題解決を妨げているのか、マンションのリフォームの悪用の事案を通して論じられています。

強くなってきたこだわり

強くなってきたこだわり

マックス・ヴェーバーの「末人たち」に触れ、現代社会に潜む無自覚な罠について考察しています。資本主義やSNSの影響を受ける中で、真の人間性を見失わないために必要な意識を探求。法曹としての責任感を持ち続ける重要性にも言及されています。

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